Q.映画「涼宮ハルヒの消失」での疑問点２(ネタばれ注意)映画内での大詰め、３年前の長門の力を借りてキョンと大人ver朝比奈さんとで時空改変直後の長門へ修正プログラムを打ち込もうとする場面で、いくつか疑問がありました。時空改変前に修正プログラムを打ち込んで改変を阻止するというのなら理解できるんですが、あえて改変させてから修正プログラムを打ち込むということで理解できない点が数点あります。キョンが朝倉涼子に刃物で刺されて重傷を負いましたが、その後ただ階段から落ちて頭を打ったという設定に変わってベッドから起きましたよね。これは、時空を修正して元に戻した際、キョンの怪我も治って、ただ頭を打って入院したという設定に書き換えたということなんでしょうか？とすると、３年前の修正プログラムを調合した長門は、その後キョンが朝倉に刺されて大量出血するということまで察知していたということになるんでしょうか？

A.キョンの怪我は、キョンが失神した後に長門が治しています。無かった事にはなっていません。「消失」長門を元に戻して時空再改変が行われたのはその後です。３年前の長門がどこまで承知していたかは定かではありません。「笹の葉ラプソディ」の時に３年後の自分と同期しており、物語開始時点で既に七夕までの経緯を全て知っていた事は明らかになっていますが、その後についてはどちらにも解釈できます。「消失」の中では３年（半）後との同期に失敗していますが、それ以外の手段で（再改変後の自分との同期、あるいは全て知っていて黙っている朝比奈さん（大）をサーチするなどして）「事情を把握」したとも考えられますので。再改変については原作「陰謀」のプロローグを読みましょう。状況説明に加えて、古泉が爽やかに長々と推測を披露してくれます。「もう一つ可能性があるんですが、言ってもいいでしょうか」この際だ、何でも聞いてやろうじゃねえか。「あなたにはなくて僕たちにある記憶……十八日にあなたが階段から落ちて昏睡し、二十一日に目覚めるまでの三日間ですが、本当はそんな時間などなかったのかもしれません」あってもなくてもどうでもいいな。どうせ俺は寝ていたんだから。「そうです。あなたのおっしゃるとおりなんですよ。以前僕が言ったことを覚えていますか？世界が五分前にできあがったという可能性を消去することはできない、というやつです。もしかしたら、あなたが救急車で運ばれて三日間昏倒したという事実はなかったのかもしれません。十八日の再改変後、二十一日の夕方にあなたが目を覚ますその瞬間まで、時間は存在しなかったとも考えられます。だとしたら僕や涼宮さんにある三日間の記憶は模造記憶です。僕たちはその記憶を持たされて二十一日の夕方に再構築された……」何でも聞くとは言ったが、いくらなんでもトンデモだな――――とは言えない。不可能じゃないんだ。過去を一年分まるごと書き換えることさえできた。それを思えばたかだか三日だ。「それとはまた別の話ですが、涼宮さんが見たという幻の女の正体も今なら解りますよ」誰だ。俺を突き落としたのは。「長門さんです」おかしいことを言う。その時、長門はお前たちと階段を下りている最中だったんじゃなかったか？俺が最後尾だったと聞いたが。「ええ、僕たちの記憶ではそうなっています。長門さんがあなたの背を直接押したわけではありません。ですが、あなたが昏睡するという歴史を作り出したのは長門さんです。涼宮さんは無意識のうちに気づいたんでしょう。もちろん長門さんだと解ったはずはありませんし、事実として犯人はいなかった。それでも涼宮さんには解ったんです。こうなったのは誰かがそうしたからであり、どこかに犯人がいると」古泉は明るい笑みを見せた。「その直感が謎の女生徒の姿を生み出したんです。存在するはずのない幻の女をね」そこまで行くともう勘ではすまされないな。長門主導の世界再改変、長門はいくらでも都合よく記憶を捏造できたはずだ。なのにハルヒは何かがおかしいことをその時点で気づいたわけだ。誰かが何かをしている、あるいは、した。「仮説ですよ。あなたの疑問に答えようとする試みから生まれた思考実験です」爽やか野郎はパイプ椅子に腰を下ろし、ひょいと両手を広げた。「実際問題、時間の成り立ちと移動の仕組みなど僕に解るはずがありません。ですが、朝比奈さんは未来から来てこの時問で何かをしている。さて、ここで僕からの質問です。もしあなたが過去に行き、大惨事となるような事件を未然に防ぐことが可能な立場に置かれたら、あなたは手を出しますか？」俺は夜の七夕と朝比奈さん（大）を想った。違う学校に行っていたハルヒと古泉、書道部員の朝比奈さん、眼鏡付き長門が揃った中で、俺はパソコンのエンターキーを押した途端に二度目の時間遡行をした。あの公園のベンチには以前の俺、中学生のハルヒを手伝って校庭に地上絵を描く『俺』がいた。あの時、俺が飛び出していっていたらどうなっていただろう。これから起こることをすべて教えてやり、ハルヒに映画なんか撮らせんなとか、長門に迷惑ばっかかけてんじゃねえとか、熱意を込めて忠告していたとしたら。肩をすくめるしか手の打ちようがないな。「さあ、解んねえよ」（「涼宮ハルヒの陰謀」より）

Q.映画「涼宮ハルヒの消失」での疑問点１(ネタばれ注意)映画内での大詰め、３年前の長門の力を借りてキョンと大人ver朝比奈さんとで時空改変直後の長門へ修正プログラムを打ち込もうとする場面で、いくつか疑問がありました。時空改変前に修正プログラムを打ち込んで改変を阻止するというのなら理解できるんですが、あえて改変させてから修正プログラムを打ち込むということで理解できない点が数点あります。時空改変後の長門についてですが、私は映画を見ていて彼女は普通の女の子（つまり生身の人間）になってしまったと思って見ていたのですが、ラストの方で改変後に修正プログラムを打ち込んで元に戻そうとするあたりを考えると、アンドロイドであること自体は変わってはいないということなんでしょうか？劇中内でキョンが、本来の長門のことを情報統合思念体が地球に派遣した有機体アンドロイドみたいな感じの説明していましたよね。改変後もアンドロイドであるのなら修正プログラムを打ち込んで反応させるというのは理解できるんだけど、改変して生身の人間に変化してしまっているのなら、修正プログラムで元に戻るということに違和感を覚えます。例えば人間であるキョンにそれを打ち込むと、キョンは人間ではなく本来の長門のようなスーパーパワーを持つアンドロイドに変化してしまうのかってことになるわけで。そう考えると、改変後の長門はあくまでアンドロイドではあるけれども、能力と記憶は全て失い、人間の女の子のようなキョンに恋する内気な女の子という設定に書き変わったということなんでしょうか？

A.アンドロイドと言っても機械なわけではありません。情報操作によって生み出された存在（擬似有機生命体）というだけで、基本的な構造は「生身の」人間と同じであると考えられます。「消失」の長門は情報統合思念体との関係が断ち切られているだけで、身体構造が変化したわけではないのでしょう。もし他の人間に修正プログラムを打ち込んだとしても、プログラムが適合せずに作動しないだけではないかと。

Q.劇場版アニメ「涼宮ハルヒの消失」について（ネタバレ有り）消失のDVDを何度も見ているのですが、ひとつ疑問が解けません。すでに、答えが出ているのかもしれませんが、発見できないので、どなたか教えてください。長門さんがハルヒの力を利用して世界改変という大事件を起こすことを決意した理由は、改変後の長門さんから推測するに、普通の女の子として文芸部室でキョンと二人きりの時間を過ごしたかったからでしょう。つまり、ハルヒと古泉を北高から排除して、キョンの記憶のうちハルヒに関する記憶を消去し、図書館での出会いの記憶だけを残せば、それで目的を達成できると判断したからだと思います。改変前の長門さんにキョンへの恋愛感情まで芽生えていたとは考えにくいので、ただ、「キョンと二人きりの時間を過ごしたかった。キョンと話したかった。」その程度の感情だと思います。異論もあるでしょうが、だいたいはそういう解釈で合っていますか？疑問点は簡単なことです。改変前の長門さんは、キョンから、「（眼鏡は）ないほうがかわいいと思うぞ」と言われて、その後は眼鏡をかけませんでした。世界改変を決意してまだ暗い午前４時に歩いてきた長門さんが眼鏡をかけていたかどうかはわかりませんが、改変後の長門さんは眼鏡をかけていました。普通に考えると、眼鏡なしのほうがキョンの好感度が高いことを知っていたのに、何故、眼鏡有り設定に自分を改変したのか？ということです。解釈のひとつは、キョンからもう一度「眼鏡はないほうがかわいいと思うぞ」と言って欲しかったから、というもの。長門さんがキョンから「かわいい」と言われたのは、この１度だけでしたから。もうひとつの解釈は、長門さんのデフォルトは「眼鏡有り」でしたから、自己改変して生まれ変わった長門さんもやはり「眼鏡有り」になってしまった、というもの。それとも、別の理由があるのでしょうか？

A.補足を受けてははぁ、なるほど……とわかった振りしかできません。随分叙情的に本作を捉えてらっしゃる。私は理詰めで、作者のしかけた世界設定を読み取ってやろうと躍起になるタイプなので、正直羨ましくありますね。でも、そういう捉え方をするのであれば、ここで無理に人の考えは聞かず、自分の答えを大事にされた方が良いのでは？あるいはゲームの「涼宮ハルヒの追想」の中の長門が答えになるのでは？ という気がしますが、それもまた人の考えでしかありませんし、無理にはお勧めしません。ただ、質問者様の様な方を見ると本作を、「つまらない」とか「感動がない」という人を見ると単に、「頭が悪いんだなぁ」としか思えなくなりました。ましてや回答で「角川と京アニの広告戦略の勝利」などという人はどこを見てるんでしょうね？元々知恵袋でもこの手の質問者や回答者スルーしてきましたが、これからは胸を張ってバカの相手はしないことにします。--------------------------この質問、矛盾抱えてますね。＞改変前の長門さんにキョンへの恋愛感情まで芽生えていたとは考えにくいので、ということであれば、眼鏡ありの長門でも問題ないのでは？ キョンの好感度を最大の問題とするならば。何というか、回答したいんだけど、どうにも質問者様の見えている物が掴みづらいというか。眼鏡をしている理由は、多分、それを外すイベントが起きなかった、つまり長門が普通の女の子であったから、ということ何じゃないでしょうか。過去が改変されて、キョンはいきなりそこに投げ出されるわけですが、当然そこに至るまでの「長門が普通の女の子で、キョンに好意を持っている」場合の妥当な過去のイベントが行われている設定があるわけで（なので、図書館でのエピソードがあることになっている）、その結果、あの時点で長門は眼鏡を掛けたままということになったのでは？